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プラセンタ
プラセンタ療法について

当院では、ラエンネック、メルスモン注射を用いたプラセンタ療法を、自由診療の一環として提供しております。(更年期障害と診断された方は保険適応も可能です)
胎盤エキスに含まれる多彩な生理活性物質が、ホルモンバランスの調整や細胞再生促進に寄与し、更年期障害の改善および美容その他の面での効果が期待されます。
プラセンタ療法にはいまだ、システマティックレビュー、メタ解析、無作為化比較試験(RCT)などのエビデンス(科学的な根拠)の高い報告はありません。
しかし1970年代より長年使用されており、高い安全性と様々な症状、病気に効果があったという経験、報告が多数あります。なかなか現代のエビデンスとしてまとめるのは難しく、明確な効果があると断言できません。そのためどうしても治療効果には個人差がありますという説明になってしまいます。
院長の私自身も2005年当院開業時より、ラエンネック、メルスモン注射を継続して行っており、健康維持効果、美容効果、抗加齢効果を実感しております。また当院でも開院当初より1000人以上の患者様に使用し、重大な副作用も起こっていない事を確認しており、患者様にも安心してお勧めできる治療と考えております。
1.プラセンタ注射とは
プラセンタ注射は、ヒト胎盤から抽出されたエキスを用いた注射製剤です。(ラエンネック、メルスモン)
【作用機序】: 胎盤エキスに含まれる成長因子、アミノ酸、ペプチドなどが、内分泌調整や細胞再生を促進し、体内のホルモンバランスを整えます。
2.プラセンタ療法の効果
①更年期症状改善効果
- 作用機序と効果
- ホルモンバランスの調整
メルスモン注射は、エストロゲン様作用を補助することで、ホットフラッシュ、睡眠障害、情緒不安定など、更年期特有の症状を緩和する効果が期待されます。
- ホルモンバランスの調整
- エビデンスの評価
- エビデンスレベル:
複数のランダム化比較試験および観察研究により、プラセンタ療法が更年期症状の改善に有意な効果を示すことが報告されており、エビデンスレベルは2~3と評価されています。
- エビデンスレベル:
②美容効果
- 作用機序と効果
- 皮膚再生・保湿効果
胎盤エキスに含まれる成長因子やコラーゲン生成促進物質が、皮膚の新陳代謝を活性化し、シワの改善、たるみの軽減、肌のハリ・潤いの向上に寄与するとされています。
- 皮膚再生・保湿効果
- エビデンスの評価
- エビデンスレベル:
美容効果に関する研究は主に小規模な観察研究や症例報告が中心であり、エビデンスレベルは4と評価されています。さらなる大規模研究による検証が望まれます。効果には個人差があり、はっきり効果があるとは言い切れないともいえます。
- エビデンスレベル:
③疼痛改善
- 変形性脊椎症、 腰部脊柱管狭窄症に対する効果
- 作用機序と期待される効果
- 抗炎症・神経保護効果
プラセンタに含まれる成長因子やサイトカインは、局所の炎症を抑制し、神経保護作用を発揮する可能性があります。これにより、神経根への圧迫による疼痛やしびれの緩和が期待されます。
- 抗炎症・神経保護効果
- エビデンスの評価
- エビデンスレベル:
現時点では、小規模な症例報告があるものの、十分なランダム化比較試験による裏付けは限定的です。
→ エビデンスレベル:4
- エビデンスレベル:
- 作用機序と期待される効果
- 変形性関節症に対する効果
- 作用機序と期待される効果
- 抗炎症および軟骨再生促進
プラセンタ療法は、関節内の炎症を軽減し、軟骨細胞の再生を促す作用が期待されます。これにより、関節痛の緩和や機能改善がなされる可能性があります。
- 抗炎症および軟骨再生促進
- エビデンスの評価
- エビデンスレベル:
小規模なランダム化比較試験や観察研究において、膝関節などの変形性関節症に対し有意な疼痛緩和効果が報告されています。
→ エビデンスレベル:4
- エビデンスレベル:
- 作用機序と期待される効果
- 女性ホルモン減少による疼痛に対する効果
- 作用機序と期待される効果
- ホルモンバランスの補助
更年期に伴うエストロゲン減少は、関節や筋肉の痛み、さらには情緒不安定に寄与することが知られています。プラセンタ療法は、エストロゲン様作用を補助することで、これらの症状の改善に寄与すると考えられています。
- ホルモンバランスの補助
- エビデンスの評価
- エビデンスレベル:4
更年期障害全般に対する臨床試験の一部で、疼痛や情緒面の改善効果が認められている報告が存在します。ただし、症例数や試験規模は限定的です。
- エビデンスレベル:4
- 補足説明 エビデンス(科学的根拠)レベルについて
- レベル1(最も質が高い):複数のランダム化比較試験のシステマティックレビューまたはメタアナリシス,および質の高い単独のランダム化比較試験
- レベル2:適切にデザインされたコホート研究
- レベル3:系統的にレビューされた症例対照研究
- レベル4:症例集積研究,ならびに質の低いコホート研究および症例対照研究
- レベル5:批判的評価に基づかず,生理学,基礎研究,または基礎原理からの理屈に基づいた専門家の意見
- 作用機序と期待される効果
3.プラセンタ療法の副作用
- 局所反応
- 注射部位の痛み、発赤、腫れ、皮下出血
通常は一過性で軽度です。
- 注射部位の痛み、発赤、腫れ、皮下出血
- 全身反応
- 軽度の発熱、倦怠感、稀なアレルギー反応
重篤な副作用は極めて少ないとされています。
- 軽度の発熱、倦怠感、稀なアレルギー反応
- 献血制限
- プラセンタ由来製剤を使用した場合、献血が制限されます。
2025年3月時点で、ヤコブ病感染の報告は1例も確認されておりません。
- プラセンタ由来製剤を使用した場合、献血が制限されます。
- ホルモン感受性への懸念
- プラセンタ製剤には成長因子やエストロゲン様作用を持つ成分が含まれるため、ホルモン依存性疾患(例:子宮筋腫、乳がん)に対して理論上の影響が懸念されます。
現時点では、プラセンタ療法がこれらの疾患の発症や進行に直接影響するという十分な臨床的証拠は得られていません。しかし、少数の症例報告や専門家の意見では、慎重な適用が推奨されるケースもあります。
- プラセンタ製剤には成長因子やエストロゲン様作用を持つ成分が含まれるため、ホルモン依存性疾患(例:子宮筋腫、乳がん)に対して理論上の影響が懸念されます。
献血に関する注意事項
女性ホルモンに影響される疾患(子宮筋腫、乳がんなど)の場合
4.通院頻度、必要使用量
プラセンタ療法の使用量や通院頻度は、患者さんの年齢、症状の重症度、治療目的、使用する製剤の性状などにより変動します。
例)
更年期障害
週1~2回 1回 1アンプル
美容、アンチエイジング
週1~2回 1回 2アンプル
腰痛 関節痛
週1~2回 1回 2アンプル
5.費用
更年期障害(40~60歳女性)の診断がついている方は健康保険適応になります
美容、アンチエイジング、腰痛、関節痛その他の方は自由診療になります
自由診療の場合 プラセンタ 1アンプル 1,650円
当院は小さいクリニックです。そのため1日に多くの患者さんを見ることができません。
一人一人を丁寧に診察させていただくため予約制となります。
<診療時間>
(午前)9:00〜13:00 (午後)14:30〜18:00
※通院中の患者様の急な症状の変化等の場合には予約外にても診療いたします。電話にてご連絡ください。
〒330-0063
埼玉県さいたま市浦和区高砂2-2-20Kビル3F
整形外科、リハビリテーション科、各種保険取り扱い
TEL:048-814-0260
FAX:048-822-0610